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2021.07.21 Nakanome
シンプル
スウェーデン政府から「Professor」の称号をうけている
スウェーデンを代表する陶芸家でありガラス・デザイナー
「インゲヤード・ローマン」
「そのものが使われて初めて自分のデザインの価値が生まれる」という彼女の姿勢は
本質だけが残るまで 「削ぎ落していく」スタイルを基本としています
機能性を重視した日常使いの作品も計算されたシンプルなフォルムと普遍的なデザインだが
そのシンプルさの中には日常とデザインを紡ぐ彼女の思考が見えます
20世紀の優れたモダンデザインのように個人の創造性を普遍のレベルへ高めようという
意志を感じさせるシンプルで寡黙なイメージの彼女の作品は
普遍的な形態でも個性が貫かれていると言われています
それはデザインに向き合う姿勢ではと思います
彼女がデザインにかける時間はフリーハンドで何枚もドローイングを描きながら
フォルムを探っていき、それを延々と続けるうちにやがて正確な3次元のフォルムが
頭の中に浮かび上がるそうです
ただ闇雲に時間をかければ良いわけではなく
自分の中に作ろうとするデザインがきちんとイメージ出来ているかが大切なんだと感じます